Species name Peridroma saucia (Hubner, 1808) ニセタマナヤガ,Cat.3519
Taxonomy  
Geographical
Range
Peridromaはむしろ新大陸によく分化し, ハワイやガラパゴス島に局地種を産するところから, その起源は南アメリカ大陸と考える人もある. 日本では1975年に和歌山県有田郡清水町, 1976年に大阪府および滋賀県で得られてのち, 1977年以降は, 上記3県に加えて, 兵庫県, 岡山県, 山口県, 四国全県, 九州北部5県, 岐阜県, 静岡県, 長野県, 山梨県に産地が拡大され, 時に1地点で数百頭が採集されるなど, 土着化の傾向を強めている. このほか, 青森県, 秋田県, 北海道でも採集例が出ている. その後の調査で判明したもっとも古い採集例は1973年(静岡県) となっているので明らかにこの蛾は, 1970年代前半ごろに何らかの方法で日本に移入されたもので, その経路としては自然現象によるものではなく, 輸入貨物とともに北アメリカから到着した可能性もあるといわれる.
Distribution map
Biology
Flying season 2-11月に採集されている.
Remark

♂の触角は弱い鋸歯状. 前翅には前縁部が強く赤紫色を帯びる型と, 翅表全面は黄褐色を混ずる型とがあり, 性とは無関係. 後翅は翅脈が暗色に染められ, 一見タマナヤガと似る. ほぼ全大陸に分布する汎世界種.

Japan
Japan
 Japan
Japan
 Male genitalia 
Male genitalia 
 Female genitalia 
References Kishida Y (E.d.), 2011, The Standard of Mothss in Japan 2: 385, Gakken Education Publishing , Tokyo