Species name Chrysodeixis eriosoma (Doubleday) イチジクキンウワバ,Cat.4165
Plusia eriosoma Doubleday, 1843
Plusia verticillata Guenee, 1852
Chrysodeixis eriosoma Doubleday; Holloway, 1976
Geographical range Southern Asia, and through the Indo-Australian tropics to NewZealand and Polynesia
インド以東, 東南アジア, オーストラリア, 太平洋の諸島に広域に分布し, 日本では伊豆諸島, 西南部の離島を含むほぼ全域に産出するが, 北海道では中南部に少数の記録があるのみである.
Distribution map
Biology 幼虫は特定の食草をもたず, ゴボウなど圃場の作物につくことも多い. 和名は古い国外の食草の記録に由来すると思われ, 本種の食性を正しく表したものではない.
Flying season 琉球列島や屋久島では4月から, 本州中部ではおよそ7月ごろから採集されるが, 秋に向けて発生量を増すものと思われ, 8-10月に最盛期に達する. おそらく特定の休眠期を有せず, 温暖地では周年発生を繰り返し, 活発に移動を行っているものと推定される.
Identification

外見上はすこぶるミツモンキンウワバと似ており, 同定を誤りやすい種の1つである. 新鮮な個体では, 本種は紫褐色を帯び, 中央部はより金色を帯びた褐色を呈し, 中央の銀色紋は肥大することが多い. また外横線のCuA2脈下方での内方への切れ込みは, agnata のように鋭く角をなすことはない. ♂の尾端には黒色の毛束が裸出して見えることが多い. ♂交尾器は, Chrysodeixis では体に比して小さく, valva は単純で, saccusは針状に細く突出する. 本種ではvalvaは幅せまく, 基部内面に鈍い小突起を有する. 地中海からアフリカ, マダガスカルには最近縁種 Ch. chaleytes (Esper) を分布し, 両種はアフガニスタン付近で接触するという.

Japan
Japan
 Japan
Taiwan
Thailand
Japan
Male genitalia 
 Male genitalia
 Male genitalia
 Female genitalia
References 

Kishida Y et al., 2011, The Standard of Moths in Japan II: 272