Species name Hydrillodes lentalis Guenee ソトウスグロアツバ,Cat.4499
Taxonomy Hydrillodes lentalis Guenee, 1854
Bocana metisalis Walker, 1858
Hypochalcia repugnalis Walker, 1863
Pyralis turbidalis Walker, 1866
Hydrillodes submorosa Strand, 1920
Geographical
Range
Indian subregion to Japan and Sundaland, Sulawesi, Australia
インドからオーストラリアにかけて広域に分布する種で日本では宮城県と秋田県が北限となる.
Distribution map
Biology 幼虫は枯葉を食い, あたえれば生の葉も食う.
Flying season 暖地では通年発生しているようであるが, 本州の平地では5月以降に成虫が採集され始め, 次第に個体数を増し, 11月から12月の初めまで発生している.
Remark

開張: 20-27mm. ♂の触角は繊毛状, 各節の1対の刺毛は長い. 下唇鬚は長く鎌状に上反し, 特に♂で顕著. これらの形態は本属の日本産の種では共通. ♂の前翅前縁の表面には基部から細い溝を形成し, 中央から3/4までは狭い costal fold を有し, R1脈は消失する. ♂の前脛節は比較的長い鱗粉に覆われ太くなるが, あまり顕著ではない. ♂の斑紋は不明瞭で内横線と外横線の間の淡色部もほとんど目立たないものが多いが, ♀ではその淡色部が明瞭となり, 特に南西諸島のもので顕著である. 本種は次種と分布域が重複し斑紋での同定はむずかしいが, 次種に較べ翅型がやや細長く, 翅の表面は滑らかな感じでやや光沢がある. 一方, 次種では翅型がやや丸味を帯び短く, 翅の表面は粗く鱗粉に覆われ光沢がない. ♂交尾器 は他の種と明瞭に異なり, ♀交尾器も ostium bursae の骨化部が4本の突起に分かれることはなく区別は容易. 本種は緒方(1958)ではH. morosa Butler として図示されている. 異名ソトウスモンアツバ.
Hydrillodes は小型の地味な蛾で, 熱帯アジアを中心に多くの種が知られているが, まだ十分に調べられているとはいえない. 本属は, 前翅のM2, M3, CuA1脈が長い共通の柄を有する特異な翅脈相をもち, また, 前翅のSc脈が前縁に近接することも本属の特徴といえる. ♂の前翅前縁には costal fold を有するものがあり, その発達に伴いR1脈が退化する傾向があり, 特に発達した種では他のR脈も著しく変形する.

Japan
Tokara-Is
/Okinawa Is
Japan
Kanagawa-Is
/Ishigaki-Is
Japan
Kanagawa
Borneo
Sabah
Male genitalia 
 Male genitalia 
 Male genitalia 
 Female genitalia 
  Female genitalia 
References   Y. Kishida (E.d.), 2011, The Standard of Mothss in Japan II: 226
J.D. Holloway, The Moths of Borneo part 17 pge76