学名/和名
(MJ No.)
Eublemma amasina (Eversmann, 1842) ベニチラシコヤガ,Cat.4035
分布 アジア内陸にひろく分布, 西端はヨーロッパロシアに達し, 東は中国, 朝鮮, 日本におよぶ. 東北地方一帯から四国, 九州にわたり内陸部に産し, やや局地的
県内の記録
食樹・幼生期 幼虫は草地でナンブアザミなどアザミ類の生長点を加害する. 花期には花も食うという.
発生期 年2化, 4-6月および7-8月に出現

前翅は♂では淡い黄白色, ♀ではやや濃色, 外半部はひろくピンク色を帯び, 白色点列からなる亜外縁線を残す. 属 Eublemma はユーラシア, アフリカ, インド-オーストラリア, 南太平洋にわたって分布する. Hampson (1910)の認めた大属,'Eublemma'は解体される方向にあり, いくつかの属が分離されているが全面的には再検討されていない. 属 Eublemma の模式種は正しくは Eublemma respersa (Hubner)で(Nye, 1975), Porphyrinia はその異名となる. 真正の Eublemma は草原やサバンナなど開放地の生活者で, 一部は広域分布種となり, すべて食植性であると思われる. 南太平洋に分布する種についてはHolloway (1979)が交尾器を図示している. 広義の Eublemma とその近縁群には, 食肉性の幼虫をもつものが知られているが, 日本との係わりは希薄である.

Japan
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幼虫画像