Species name Pseudoips prasinanus (Linnaeus, 1758) アオスジアオリンガ,Cat.4003
Taxonomy  
Geographical
Range
ユーラシア種.北海道,四国, 本州にも産する.
Distribution map
Biology

幼虫はブナ, ミズナラ等から得られ, 北海道ではシラカンバでも見出されている. 越冬態は蛹, マユはボート形で, 黄色ないし紫褐色, 主に食樹の葉裏に作られる.

Flying season 春型は5-6月に, 夏型は7-9月ごろに出現する. 北海道の寒冷地では7月に春型の蛾が見られる.
Remark

ヨーロッパ中部北部では通常年1化であるが, 南部のスペイン, イタリアなどで2化の蛾が出現し, f. fiorii (Costantini) と命名されている. 日本でも本州以南の全域は2化地帯で, 夏の個体は久しく別種japonica (Warren) ヤマトスジアオリンガとして扱われていた. 北海道は原則として1化地帯であると思われ, 2化の記録はない. 春型, 夏型を通じ♂の後翅は黄色, ♀では白色, 春型の♂では, 内・外横線に加えて亜外縁部にも淡色の斜条を表し, 白色の腎状紋が常にみとめられる. 外横線に沿い赤色条を有する個体もしばしば出現する. 春型の♂にも多少地域的な差異もみとめられ, 地色が黄色味が強く, 横線はややぽけ, 赤色帯が朱色に近い個体 は本州中部のブナ帯の標本である. ♀でも若干類似の傾向を示す. 夏型では♂♀とも前翅翅型が短く幅広となり, 通常2本の横線のみを表す.

Japan
Japan
Japan
Male genitalia 
Male genitalia  
Female genitalia 
References