Remark |
触角は微毛状, 各小節から1対の針状物が出る. 前翅R1はScと結合したのち離れるか, 遊離し, R2は中室から発し, R3-5は有柄, M2を欠き, M3とCuA1は有柄. 後翅RsとM1は有柄, M2を欠く. 日本産に関する限り, この属は最後のヒメキホソバ以外は互いに近縁. 一般に前翅は暗い灰色で前縁は紬く黄色, 後翅は黄色. 北海道や本州中部の高所では前翅が淡色となり, 後翅の黄色も淡くなる. 屋久島産は後翅に赤味が加わる. 温暖地の第2化は小型(開張30mm内外)だが, 山地で夏にとれるものは大きい(開張40mm内外). 北海道から屋久島までと対馬に分布する. 幼虫は地衣を食べ, 刺毛が皮膚にささると痛みを感じる. したがってこの属の幼虫は大部分が衛生害虫とされている. 次の2種ミヤマキベリホソバ, ウスキシタホソバと極めてよく似ている. ♂交尾器についてはミヤマキベリホソバの項を参照. キベリホソバという和名もある.
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