Species name |
Samia cynthia (Drury, [1773]) シンジュサン,Cat. 2990
cynthia pryeri (Butler, 1878) [本州以西対馬以外亜種]
cynthia walkeri (Felder & Felder, 1862) [北海道・対馬亜種]
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Geographical
Range |
本種はインド-マレーから中国, シベリア南東部, 日本に広く分布し, 北アメリカやヨーロッパに移入され, 飼育されている. 北アメリカでは中国原産のものが野生化し,
かなり広域に分布している. 多数の亜種が知られているが, 本州, 四国, 九州, 種子島, 屋久島, 奄美大島, 徳之島, 沖永良部島, 沖縄本島,
石垣島, 西表島のものは亜種pyeri (Butler) に属する. 前・後翅とも外横線が弓形に湾曲するのが特徴である. 対馬と北海道のものは外横線が直線的で,
朝鮮や中国北部と中部の亜種 walkeri (Felder&Felder) とほぼ一致する. ただし多くの個体を見ると, 両亜種を明確に分けられないこともある.
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Biology |
幼虫はシンジュ, ニガキ, キハダ, クヌギ, エゴノキ, クスノキなどかなり多くの植物の葉を食べる. 蛹化の際は食樹の葉を縦に巻いて堅いマユを作る.
蛹で越冬する. インドのアッサム地方での飼養種にはエリサンあるいはヒマサンという本種の一品種がありS. cynthia ricini (Donovan)
とよばれる. 日本や台湾にも絹糸虫として移入されている. 幼虫はヒマ, キッシル, ガスリなどを食べる. |