触角♂は櫛歯状. ♀は鋸歯状. 前翅の内横線は内側に平行な線をともない, その間が帯状に黄褐色. 外横線の外側も褐色をおび. 翅の中央部は広く銀白色・翅全体の暗化した個体もしばしばとれる. 富山県立山の弥陀ケ原や太郎山の高地で8月中・下旬にとれたものは, ♂交尾器が本種と一致したが, 長野県碓氷峠で10月下旬にとれたかなり暗色の♂はuncus の幅が広く本種とはやや異なる. また北海道で9月下旬から10月上旬にとれるものは, 外観上本種に似るが, 翅がやや短く, ♂交尾器のuncus の先端部が広く, valvaの内面sacculus の先に突起がなく, ヒメナカジロトガリバに近い. この属の種の解析は今のところ, まだ不充分である.