DMJ No. 50013003
学名/和名
(MJ No.)
Kawabeia razowskii (Kawabe, 1963) ハイイロフユハマキ, Cat.0163
標本画像
標本画像
生態画像
同定

開張♂ 24-29; 23mm. ♂の前翅には基帯中帯が出現しないこと,♀では中帯の前縁部が, より細く明瞭であること等から他の2種と区別できる. フュシャクモドキとも呼ばれている.

Kawabeia 属は,前翅の中室が長く, そのためCuA1-R2までは短くなり, 全脈が分離している. 後翅のRsM1は有柄で, M3を欠く. ここに図説した3種のみが所属しており, アジアの極東地域に限って分布している. 成虫は晩秋から早春にかけて, クヌギなどの雑木林でとれており, 幼虫はおそらくQuercus 属の植物につくものと推定Lている. なお, Kawabea Kawabeia の異名である.

分布 日本固有種で, 長野県の松本市近郊からもとれているが, 関東以西の平地のクヌギ林に多く, 四国にも多発地があり, 九州にもいる.
発生期 成虫は早春 (2月中旬-3月中旬) に出現する. 暖かい日には成虫の飛翔がみられるが, 灯火にもよく来る.
食樹・幼生期
幼虫画像