同定 |
開張11-15mm. 前翅は鉛色を帯びた灰色, スガ科のYponomeuta 属の種に一見似て, 約50個の小黒点を散在するが, それらは翅室内に配列され, 翅脈上にあるYponomeuta 属のとは全く異なる.
Homadaula属は約10種が知られており, ほとんどの種はオーストラリアに, 少数が日本, 中国, アフリカ(スーダン)に分布する. 本属は, これまでスガ科またはハマキモドキガ科に入れられてきたが,ここでは後者に所属させておく. ネムスガの交尾器 は極めて複雑な形状を示し, 含めるべき適切な科が見当たらないし, 脈相 もまた, 決め手となる特徴がない. 吸管は鱗毛がない. 腹部基部の腹板はハマキガ型で, ハマキモドキガ科の特徴を示す. 幼生期では, 幼虫の形態は非常に特異で科の決定は困難であるが, 蛹は腹部に刺状突起列をもち, この形質はハマキモドキガとの類縁関係を思わされる.
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