DMJ No. 29010101
学名/和名
(MJ No.)
Metathrinca tsugensis (Kearfott, 1910) ツガヒロバキバガ, Cat.1175
標本画像
生態画像
同定

開張16-24mm. 触角は黒褐色, ♂では両櫛歯状で先端部は単純, ♀では微毛を生じるのみである. 前翅の脈R2R3は合一, R4R5およびCuA1CuA2はそれぞれ共通の柄をもち, 後翅のM3CuA1も共通の柄をもつ. 前翅は外縁にほぼ平行して走る1暗褐色線に加えて, 判然としない幾つかの暗褐色縦線をもち, これらの発達度合いは個体変異が大きい. 本種は日本からアメリカ(ニュージャージー)に輸入されたツガの苗木についていた幼虫を飼育, 羽化させた標本にもとづいて1910年アメリカで新種として発表された. 本種の脈相と♂交尾器, Metathrinca の模式種M. ophiura Meyrick(スリランカ産)のそれらとの間にかなりの差異が認められ, 同属種か否かは検討の必要がある.

分布 本州, 四国, 九州に分布. 1世代.
発生期 成虫は5月下旬から羽化する.
食樹・幼生期 幼虫で冬を越すが, 幼虫はツガ, モミ,トウヒ,ヒマラヤスギの小枝に, , 針葉, 屑片を糸でつづりつけ, トンネノンを作る. 春期蛹化する
幼虫画像