同定 |
開張16-24mm. 触角は黒褐色, ♂では両櫛歯状で先端部は単純, ♀では微毛を生じるのみである. 前翅の脈R2とR3は合一, R4とR5およびCuA1とCuA2はそれぞれ共通の柄をもち, 後翅のM3とCuA1も共通の柄をもつ. 前翅は外縁にほぼ平行して走る1暗褐色線に加えて, 判然としない幾つかの暗褐色縦線をもち, これらの発達度合いは個体変異が大きい. 本種は日本からアメリカ(ニュージャージー)に輸入されたツガの苗木についていた幼虫を飼育, 羽化させた標本にもとづいて1910年アメリカで新種として発表された. 本種の脈相と♂交尾器は, Metathrinca
の模式種M. ophiura Meyrick(スリランカ産)のそれらとの間にかなりの差異が認められ, 同属種か否かは検討の必要がある.
|
食樹・幼生期 |
幼虫で冬を越すが, 幼虫はツガ, モミ,トウヒ,ヒマラヤスギの小枝に, 糞, 針葉, 屑片を糸でつづりつけ, トンネノンを作る. 春期蛹化する |