DMJ No. 16010201
学名/和名
(MJ No.)
Thecobathra anas (Stringer, 1930) マルギンバネスガ, Cat.0943
標本画像
生態画像
同定

開張12-18mm. 前翅の外縁は円い. ほぼ卵形の半透明部が, 翅脈Scと中室間に存在する. 胸部の頸板は小さい. Thecobathra属は現在12種が知られ, ネパール, ブータン, アッサム, 中国, 台湾, 日本に分布するが, 日本産は2種のみである. Thecobathra Niphonympha 2つは近縁属で, ツバメスガに似て, 小腮鬚は大きく, 3, 前翅の1A+2Aの基叉は大きい. しかし, 前翅は12脈ですべて分離し, 後翅のCuA1M3は僅かに離れるか, 同一点から出るか, 共通の柄をもち, 中室下角から起こる. 腹部第8節の腹板は単純で, 硬化板を生じない. このグループはNiphonymphina ギンバネスガ亜族とされ, もう1つのYponomeutinaスガ亜族とともにYponomeutiniスガ族を構成する. スガ亜族の小腮鬚は微小で1, 前翅は9,11または12, R2R3, M1M2は稀に合一, M3CuA1は時に合一, 1A+2Aの基叉は小さく, 後翅はM3CuA1は合一して7脈となる. 腹部第8節の腹板は単純である. スガ族は, 脈相, 腹部第8, ♂交尾器の違いから, ツバメスガ族と区別される.

分布 本州, 四国, 九州, 屋久島の各地に見られる普通種.
発生期 成虫は4-10月に出現する.
食樹・幼生期 クリ, クヌギ, コナラを食している幼虫を得たが, 詳しい生活史は不明で,かなりの世代数をもつと思われる. 
幼虫画像