オナガミズアオ本州・九州亜種 Actias gnoma gnoma (Butler, 1877)
科:ヤママユガ科(Saturniidae) ヤママユガ亜科(Saturniinae)
属:Actias Leach, 1815
[講談社大図鑑:CAT.2999 / Plate:124:3(♂)]【開張(mm)】 前翅長45-53
【分布】 本州,九州;
【本州四国九州における記録確認済都府県名】 佐渡島,石川,愛知,福井,富山,神奈川,千葉,岐阜
【レッドデータブック】 埼玉県:Lp(地域個体群)(荒川以西・大宮大地)、埼玉県:E(絶滅危惧種)(中川・加須低地)
【成虫出現月】 5-8
【幼虫食餌植物】 カバノキ科:ハンノキ、ヤシャブシ、ハンノキ属(※KS)
【終齢幼虫体長(mm)】 75-80
【掲示板から一言】
【オオミズアオとオナガミズアオの見分け方】
触角:オオは茶色。オナガは黄緑のことが多いが例外もある。
前翅の地色:オオは黄色っぽいことが多いが、ただし春に出るものはそれほど色の違いは大きくない。
前翅の赤紫の縁取り:オナガの方が一般的に色が薄い。
前翅の外側の黒すじ:オオは波状のことが、オナガは直線のことが多いが、中途半端なのもあってこれだけでは区別できない。
後翅の斑紋:オオでは縦長の楕円、オナガはやや大きくて円に近い。
生息環境:これは意外と重要。オナガはハンノキかその仲間しか食べないので、そのような植物がなければオオの可能性が格段に高くなる。
大きさ:一般にオナガの方が小さいが、個体の大きさも重なり、写真で区別に使うのは難しい。
♀は卵1、卵2(上・左がオオミズアオ本州・四国・九州・対馬亜種、下・右がオナガミズアオ本州九州亜種)を見るとはっきりと違いが判る。
これらを総合して判断する。
2005年5月、大分県庄内町産で得られた2♂の展翅写真で、(左がオナガミズアオ本州九州亜種、右がオオミズアオ本州・四国・九州・対馬亜種)。
【成虫♂写真1】は2004年5月21日、南紀・日置川町にて。【成虫写真2】は2004年8月8日、山中湖から御殿場へ向かう途中のローソンにて。【成虫写真3】は2004年8月8日、山中湖忍野村。【成虫♂写真2】は千葉県流山市の雑木林。【成虫♀写真1】と【成虫♀写真2】は同一個体で、2005年4月10日、千葉県館山市の里山にてで、恐らく本種。【成虫写真4】は1982年5月、茨城県取手市郊外。【成虫♀写真3】と【成虫♀写真4】は同一飼育個体で、羽化の様子が約3MByte。【幼虫写真1】は2005年9月25日、安曇野 ハンノキ。【成虫写真5】は2005年5月1日、広島県呉市灰ヶ峰公園内の大積山、標高500m。【成虫♂写真3】は2005年8月14日、和歌山県田辺市虎が峰。【成虫写真6】は2005年8月12日、姫路市(豊富PA)。【成虫♂写真4】は2006年6月4日、山梨県荒川ダム。【成虫写真8】は2006年8月6日、山梨県甲府市。【成虫写真9】は2007年6月3日、大阪府岸和田市。
【成虫♀写真1】
【成虫♀写真2】
【成虫♀写真3】
【成虫♀写真4】
【成虫♂写真1】
【成虫♂写真2】
【成虫♂写真3】
【成虫♂写真4】
【成虫写真1】
【成虫写真2】
【成虫写真3】
【成虫写真4】
【成虫写真5】
【成虫写真6】
【成虫写真7】
【成虫写真8】
【成虫写真9】
【幼虫写真1】